俳優の田村高廣さんが亡くなったニュースを聞いて
故人が出演されていた映画「泥の河」を思い出しました。
監督、小栗康平(群馬出身)。
戦後、河に浮かぶ船で暮らす少年の話。
田村さんは少年の父親役だった気がします。
(すみませんしっかり覚えていなくて)
映画を観た10代後半当時、田村正和の兄も役者だったんだ
と驚いたのが田村さんを知ったきっかけでした。
映画を観た数ヶ月後、故、マルセ太郎さんの
「泥の河」約2時間の一人芝居舞台を観にいきました。
主催者と少し知り合いだった自分は、なぜか打ち上げに同席し
マルセさんの正面に座って「近頃のわかいものは・・」と
「真剣に生きろ!」というメッセージを込めた愛のお説教を
受けました。かっこいい大人です。
あの時、説教されながらの会話は今でもよく覚えてますし
こんな大人がいたのかと今更ながら実感してます。
同席していた上毛新聞の記者さんが「名刺を頂けますか」
と聞くと「私は名刺を持たない主義なんです。芸人は顔
要は芸全てが自分の存在そのものだから」とおっしゃて
ものすごーくかっこいい!いつか自分もそうなりたい!
と思いましたが、未だ名刺を持たない素敵な大人、社会人には
なれていません。
マルセさんの「芸人魂」(講談社)は現在廃刊なようです。
復刊してくれないかなあ。
写真集「芸人 マルセ太郎」はいつかお店に並べたい!