slowtime blog

上関の現在 #kaminoseki

2011.2.23.Wed

山口県上関市にあらたな原子力発電所を新設する計画が
1980年代初頭よりあったそうなのですが
昨日より上関原発建設予定地・田ノ浦・祝島で用地買収がすんでいないまま
海の埋め立てが半ば強引とも受け止められそうな勢いで開始されている模様が
UST中継されてます。
満月TVアドレス→http://www.ustwrap.info/multi/7222191::7083136

工事をすすめようとしてる中国電力さんは環境に影響は無いと仰ってます。
しかし億単位のお金を祝島の方々に支払おうとしました。
これは安全ではないことを、暗に認めているようにも受け取れます。
さらに中国電力さんは地元の方々に一次産業ではやっていけないでしょう?
と話されてました。これは漁業や農業などで自立して生活されてる方々に対して
とても失礼きわまりない発言だと受け取れます。
私たちが毎日ご飯を食べられるのは一次産業があるからでしょう。

少子化で人口減少が顕著な今後の日本社会で発電所を新設するのはなぜなのでしょう?
これは単純に考えて誰でも思う疑問だと思うし自分は疑問です。
約30年前に計画された時とは明らかに社会情勢が違います。
政府は省エネ製品にエコポイントなどを付与する政策を推し進めてます。
そういった省エネ推進社会なので電力消費は抑えられてます。
新潟中越地震以来、柏崎刈羽原発が稼働停止の状態でも
電力不足で停電してるご家庭が現在あるのでしょうか?
電気製品にエコポイント付けるなら、元になる電気にもエコマークをつけるとか
もっと他にやるべき事があるように思います。

電力会社と役所に全て一任して電気料金を支払ってるわけじゃないと自分は考えてます。
役所は公共サービス業として利用してますし、電気は公共料金として払ってます。
皆が生活に電気は必要なのだからこそ、パブリックな問題として話し合いたいのです。
皆の幸せのためという大義名分のために、知らない間に誰かの不幸せのうえに
公共のためのものを成立させてしまわないで貰いたいのです。
民主主義の世の中なら、少数派と呼ばれる人たちの意見をきちんと取り入れてこそです。
それこそが皆の幸せでしょう。これはきれいごとではなく民主主義の大原則だと思います。

電気使って生活しているんでしょう?だから何も言う権利無いでしょう?
という意見には賛同できないし筋道が通ってないと自分は思います。
電気を売って商売してる訳だから顧客の要望を聞いて貰いたいのです。
当然の事として、何で作られた電気なのか買う前に選ばせて貰いたいのです。
これは自分の意見ですが、核なんて誰が持ってても信用できない代物ですから
自分は核で作られた電気を買いたくないのです。

原子力発電所の増設が国策というなら
メリットとデメリット、コストや原料調達など関わる事柄
全てを明らかにして国民投票してはいかがでしょうか?
国策の最終的な責任者は国民全員なわけですから。
そのためには全国的なニュースで報道され国民全員が知る事がまず先決かと。

先日、渋谷ユーロスペースで劇場ロードショウされたばかりの新作映画
「ミツバチの羽音と地球の回転」を鑑賞させて頂きました。
ミツバチは花から蜜をとっても決して花を枯らさない持続型ライフスタイルの生物で
そのミツバチの羽音さえ地球の回転に影響を与えてるのではないかと
監督の鎌仲ひとみさんは語ってます。友達が、アインシュタインは
ミツバチが絶滅したら人間も4年後に滅亡すると言ってたと教えてくれました。

毎日何を食べるか選ぶように、電源を選べる社会は日本以外にはあります。
そのこともこの映画は教えてくれています!
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」渋谷ユーロスペースで
あと約3週間上映されてますのでぜひご覧になってください!

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twitterをお使いの皆様
#kaminoseki で検索してみてください。
あまり報道されてはいませんが、現在上関で起こっている事に
日本だけでなく世界中の多くの方が関心を寄せてる事がわかり
その一部が垣間見えると思います。