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争いの種

2013.12.8.Sun
本日、12月8日は、様々な事が起きた日なのですね。
1941年、太平洋戦争が勃発した日。1980年、ジョンレノンが殺害された日。
いつの時代か定かではありませんが、お釈迦様が悟りを開いた日でもあるそうです。

 

この日を目前にしたつい先日の12月6日
反対の世論が高まる中、特定秘密保護法が国会で可決されました。
秘密保護法を巡っては私の周囲でも様々な意見を耳にしました。

 

もっと時間をかけて議論すべきだという意見。
そもそも賛成だという意見。そもそも反対だという意見。
治安維持法になぞらえ、戦前に戻るような心配は
心配し過ぎで妄想だという意見や、共産党は死ねという意見。
もし仮に戦争になったら、自民党や公明党に投票した人の子どもから
戦争に行かせるべきという意見。よくわからないという意見。
など、様々な声を耳にしました。

 

自分は、これら多くの意見を耳にし思いました。
これだけ多くの様々な意見の人達が同じ国に住み
全員にとっての母国である日本で
全ての人が調和し共存できる道を選ぶべきじゃないかと。
違う意見の方々が、敵対し合う事なく
全ての生きとし生ける者が、心平安に健康で暮らしていく道を。

 

自分と違う意見を持つ人は敵なのでしょうか?
そうではなく、違う考え方を教えてくれる有り難い存在だと思います。
もし敵がいるとしたらそれは誰でしょうか?
自分と違う意見を持つ人を敵とみなし攻撃したり無視したりする心だと思います。

 

もし違う意見を持つ人との対話を望むなら、自分の主張ばかりせず
同じ国に住む仲間として、自利利他の精神で話しをしようとしなければ
内容や主義主張がどうであれ、耳を傾けてもらえないでしょう。
戦争とは、互いの正しさを押し付け合い
我に正義ありと主張し合い戦うものなのですから。
歴史がそれを証明してます。

 

そんなわけで歴史の話になりますが
1925年に可決された、慰安維持法になぞらえられ
戦争に突入してしまうかもしれない危険性を危惧し
反対の声をあげる方も多くいらっしゃるように思います。
果たして歴史は繰り返すのでしょうか?
多くの場合、全く同じ歴史を繰り返すことはなく
必ず、前回の学びが活かされ、アップデートされた内容で繰り返しています。

 

現在の日本国憲法は国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原則が大黒柱です。
安倍総理大臣は国会答弁において、現在の日本国憲法は
進駐軍に押し付けられたものだから改正の必要があると述べてます。
私たちの憲法ですから、誰が制定するかはとても重要な問題です。
同様に内容をよく吟味し、改正の必要があるのかどうかを話し合うべきだと思います。
主権者である私たち国民が現行憲法の内容をよくよく吟味し審判し
全生命の平和を望めば憲法を変える必要はないでしょうし、戦争は起こりません。

 

しかし、現在のように、内容の是非はともかく
自分の意見と違うからという理由で違う意見を持つ者を攻撃したり
それぞれが言うことを聞かせようとしてる状態
これはすでに争いと呼べる状態ですから
いつかは戦争になる結果に結びついてしまうと思います。

 

多くの場合、ナショナリズムを煽られたり
不安や恐怖を煽られたりした結果、争いが生じてます。
権力者だろうとなかろうと、どんな意見を持つ者だろうとも
同じ国に住み、同じ地球で暮らす仲間。
仲間の皆が調和することで、争いの種は摘み取られる。
そんな思いを抱いた今日この頃でした。