誰かがもし悲しみに打たれ、胸が張り裂けそうだったら俺に何ができるだろう。
誰かがもし何かに傷つき、不安や恐怖にかられていたら俺に何ができるだろう。
こんなことを思うこと自体、思い上がりかもしれない。いや、思い上がりだろう。
自分にそんな資格があるのかどうか。。自問自答のうえ、それでも思うことは。
・・・・
不安や恐れは、時に怒りとなって対象に向けられる。
怒りの先には、争いがポッカリと口を開けて待ってるのだろう。
争いが起こり、町が焼かれ、多くの命が失われ、全てが壊される。
残された人達が抱くのはどんな感情だろう。
でも世界は待ってくれはしない。
悲しみも喜びも、全てを抱き込みながら、廻り続ける。
色んな感情を置き去りにしたまま、新たな世界がまた創造される。
新たに創造される世界で、人は何を思い、何を手に入れられるのだろう。
・・・・
今を生きている者同士が争う光景を想像なんてしたくない。
そんな世界が訪れて欲しくはないと、誰もが無意識に願っていることだろう。
そう願っているからこそ、今生で手に入れたいのは「世界が愛で塗りつぶされる」こと。
そんな願いを込めて、今年バンドで作った新曲のタイトルは
Maktub
「この世界の端でアレの話をしよう。
言葉がなくても感じ合えるようにそっと。
この宇宙の果てに君の全てを刻む。
物語は続く。何もかもを空に放ち。
全ては描かれている。君の今までの全てが。
忘れてしまったようなことも全部、この空に描かれている。
善とか悪とかの区別はないよ。ただありのまま全てが描かれてるだけさ。
その全てが、君を物語る。その全てが、俺達を物語る。
共に物語を紡いでいこう。その先に何があるかなんて心配することはないさ。
俺たちは今を、この瞬間を、この音楽を、心から愛してる。I LOVE YOU !」
この曲を書くとき、心によぎったのは
「今日死ぬかもしれないと思い今を生き
永遠に生きるかもしれないと思い学び続ける。」
っていう誰かが言った言葉でした。