slowtime blog

傷ついた人へ〜「Maktub」

2013.12.26.Thu

誰かがもし悲しみに打たれ、胸が張り裂けそうだったら俺に何ができるだろう。
誰かがもし何かに傷つき、不安や恐怖にかられていたら俺に何ができるだろう。
こんなことを思うこと自体、思い上がりかもしれない。いや、思い上がりだろう。
自分にそんな資格があるのかどうか。。自問自答のうえ、それでも思うことは。

・・・・

不安や恐れは、時に怒りとなって対象に向けられる。
怒りの先には、争いがポッカリと口を開けて待ってるのだろう。
争いが起こり、町が焼かれ、多くの命が失われ、全てが壊される。
残された人達が抱くのはどんな感情だろう。

でも世界は待ってくれはしない。
悲しみも喜びも、全てを抱き込みながら、廻り続ける。
色んな感情を置き去りにしたまま、新たな世界がまた創造される。
新たに創造される世界で、人は何を思い、何を手に入れられるのだろう。

・・・・

今を生きている者同士が争う光景を想像なんてしたくない。
そんな世界が訪れて欲しくはないと、誰もが無意識に願っていることだろう。
そう願っているからこそ、今生で手に入れたいのは「世界が愛で塗りつぶされる」こと。
そんな願いを込めて、今年バンドで作った新曲のタイトルは

 Maktub

「この世界の端でアレの話をしよう。
言葉がなくても感じ合えるようにそっと。

この宇宙の果てに君の全てを刻む。
物語は続く。何もかもを空に放ち。

全ては描かれている。君の今までの全てが。
忘れてしまったようなことも全部、この空に描かれている。
善とか悪とかの区別はないよ。ただありのまま全てが描かれてるだけさ。
その全てが、君を物語る。その全てが、俺達を物語る。
共に物語を紡いでいこう。その先に何があるかなんて心配することはないさ。
俺たちは今を、この瞬間を、この音楽を、心から愛してる。I LOVE YOU !」

この曲を書くとき、心によぎったのは
「今日死ぬかもしれないと思い今を生き
永遠に生きるかもしれないと思い学び続ける。」
っていう誰かが言った言葉でした。