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4/6(火)映画『KIKOE』岩井主税監督 来店

2010.4.2.Fri

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現在開催中の高崎映画祭で上映される映画『KIKOE』の岩井主税監督が
4/6(火)20:40~22:19 上映舞台挨拶後にSLOW TIMEにお越しくださいます!
22:30~簡単な打上げ程度の内容ですが、お茶とおつまみ付1000円で開催します。
ぜひ遊びにいらしてください!

作品解説(HPより抜粋)
南部真里/2009年/『KIKOE』音そのものの映画/『STUDIO VOICE』/VOL.404
<『KIKOE』音そのものの映画> 
岩井主税監督はこの映画を「大友良英を定点としたある体系の観察記録」という。
<定点>は映像の流れを追うための足場であり<中心点>とはちがう。

しかもこの場合、定点はたえず移動している。時間と空間を。
20年前の90年代はじめからほんの数ヶ月前までを。東京から世界各地を。
その軌道は幾何学模様となり、岩井主税はそれを体系と呼んだ。
この体系は中心をもたず(あるいは無数の中心をもち)
閉域はなく閉じることのできない耳と同じく外にひらかれている。
 音楽をあつかった映画はいくらでもある。しかし音楽のような映画はすくない。
500時間におよぶ膨大な量のアーカイヴからサンプリングするように断片を抜き出し
カットアップしアウト・オブ・キーさながらに
インタビューでは大友良英を語った部分を周到に迂回した『KIKOE』は
あえて名づけるとすれば音楽そのものの映画といえるのではないか。
大音量のノイズ、アブストラクトな電子音楽、メロディアスなジャズからフォークの
歌心まで多彩な曲調の音を「聴く」ことで解釈するよりも
「聞こえ」るままに受け止めたことで映画は音楽を構成(コンポーズ)し
構成全体を「聴く」ことで私たちはゼロ年代の「聴収」の問題点を
上書きすべき場所にいることに気づかされる。
ここで結論をだすことはできないけど暗い空に白砂のように散った天体を
結んだ座標のどこかに答えがあると夢想せずにいられない。(南部真里)

岩井主税(いわい ちから)プロフィール
映像作家/美術家
1977年 群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
映像/平面/立体/インスタレーションなど
手法や素材を超えて「記録/版」という現象自体に言及するクリエイションを続けている。
’06年には大友良英と共にイベントスペース「GRID605」をオープンした。

映画「KIKOE」公式HP→http://www.kikoe-otomo.com/