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冷温停止状態?

2011.12.16.Fri

今日、日本の総理大臣が、事故後の原発が冷温停止状態で事故収束と宣言したらしいですが
ちょっと待てよ!おいおい!そんなわけないでしょ!と思ったので書いちゃいまーす。

「3基の原子炉が炉心溶融(メルトダウン)を起こし
溶けた核燃料の状況が確認できないうえ
放射性物質の外部への放出も完全に止まっていない。
避難した住民の帰還のめども立っておらず反発を呼びそうだ。」
とは、時事通信の記事ですが、まったくその通りだと思いまーす。
避難してる方や農業や漁業に従事されてる方の不安は
全く払拭されず元の暮らしに戻れてません。
今夜の細野原発担当大臣の記者会見によれば
現在も毎時6万ベクレル放出してるとのことだそうです。
さらに廃炉までは30〜40年かかりその費用は、、
まさか電気代値上げでなんてないですよねえ。。
 
 12/16東京新聞記事「政府ウソばかり」

チェルノブイリ原発事故の際
ソ連は年間5ミリシーベルトを超える地域では強制移住させたそうです。
それでもたくさんの方が長期に渡り被害を受け
若くして亡くなった犠牲者をたくさんうみだしました。
現在も苦しんでる方がたくさんいらっしゃいます。
それなのに日本は年間20ミリシーベルトでも問題ないと言ってます。
これってどうかしてません?

今後、健康や命に関わる問題が多く発生することは容易に想像がつきますよね?
それとも日本人だけは放射性物質に特別に耐性が強いと思ってるのでしょうか?
理解に苦しみます。

また今日の東京新聞の記事によると「保安院 海への汚染水 ゼロ扱い」だそうですよ。
「福島第一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが
経済産業省原子力安全・保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」
と扱ってきたことが本紙の取材で分かった。今後、漏出や意図的な放出があっても
ゼロ扱いするという。政府は十六日に「冷温停止状態」を宣言する予定だが
重要な条件である放射性物質の放出抑制をないがしろにするような姿勢は疑念を持たれる。
 原子炉等規制法により、電力事業者は、原発ごとに海に出る放射性物質の上限量を
定めるよう決められている(総量規制)。福島第一の場合、セシウムなどは
年間二二〇〇億ベクレルで、年度が変わるとゼロから計算される。」*一部抜粋
 
 12/16東京新聞「保安院 海への汚染水 ゼロ扱い」

なんと!
除夜の鐘が鳴るとそれまで海へ漏出した汚染水はゼロ扱いになるんですねえ。
すでに四七〇〇兆ベクレルが海に流されてるそうですが
緊急時ということでそれもゼロ扱い。
これからもいくら垂れ流してもゼロ扱いだそうです。
ってアホか保安院。。そんわけないじゃん!
放射性物質の半減期がどんだけだと思ってるのか。。
セシウムの半減期は30年ですよ。
半分に減るのに30年ですからね。
完全に無くなるにはさらに。。
人間の作る法律なので完璧ではないにしても突っ込みどこが満載すぎます。
頭も心も冷温停止しちゃってるんじゃないでしょうかね、もう本当に。。

今の日本は国内だけでなく
国際的にも大気汚染と海洋汚染の加害者になってしまっています。
最近は瓦礫の受入れを全国の自治体が引受けると手を挙げてますね。
瓦礫の受入は全国に放射性物質をまき散らす事になる恐れがありますけど
核のゴミの処分も棚上げ状態なのに、瓦礫の処理方法ってあるのでしょうか?
受入れるとゴミ処理場受入れの時のように多額の補助金が出るのでしょうか?

政治家や官僚とかそこにぶらさがる企業の皆さん
命よりお金なんてセコ過ぎるし、失敗を認めなきゃ何も前進しないし
失敗しない人なんていないんだからごまかすのはやめよう。
死んだらお金も使えないし
美味しいものも食べられないし友達や家族とも遊べないよ。
もっと心に明かりを灯そうぜ!誰もが繋がって生きているんだからさ!
農作物を生産してくれる人や漁師さんたちががいるから
美味しいご飯が食べられることを忘れないで!

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写真の新聞記事は地元高崎での
311前後三ヶ月での一般人の甲状腺機能低下に関する記事です。
1175人中939人ってほぼ8割じゃん!
てことは調べれば8割の人は機能低下を起こしてるわけです。

こういう発表がなされても、因果関係は証明できないとよく専門家は仰りますが
今まで毎年同時期に機能低下を起こした人が8割だった年があったのでしょうか?
火を見るより明らかでしょう。明らかに放射性物質拡散によるものですよ。

あげたらキリがないですが、市民が疑問を投げかけてもその場は必死で否定し
忘れた頃に認めるのが原発事故のというか日本の行政のセオリーなのでしょうか?

一番最近のだと
6月に市民団体が地震で原子炉に亀裂が生じた可能性を指摘しても否定してたのに
保安院は今日になってその可能性を認めましたね。てことは他の全国の原発も
地震による亀裂の恐れがあるということですよね。

放射性物質から身を守るためにマスクは有効だという
市民団体の提案も医師会があっさり否定したり。
理由はセシウムはとても小さくマスクを通過するという見解だったそうですが
セシウムはチリや埃に付着するので有効だという提案を数ヶ月後にようやく認めました。
人命を守るのが国家資格者としての
医師の使命であり仕事だという基本に忠実でいてほしいです。
その間に吸い込んでしまって
命に関わる危機に人を晒してはいけないと思うのです。

原発は安全だと教科書に載せたり国策だとか言って推進してきた世代の方
それを黙って黙認してきた世代の皆様、若い世代にそのツケを払わせないで貰いたいです。
健康被害を一番受けやすいのは幼い子どもや若い世代です。
この問題、長くつきあっていかないといけなくなりそうですが
その間にも幼い子どもや若い世代から問題が起こるでしょう。
そういう事態に向けて、これまで推進しそれを黙認してきた世代の方々には
真剣にこの事態に向き合ってもらいたいと思います。今より少し改善するだけでも
間違いなく良い方向に進むはずですから。

皆の問題として少しずつでも改善してきましょう。