slowtime blog

今夜は新月。旧暦十二月一日。

2013.1.12.Sat

ちょっと前の日記に、1月2日が誕生日と書きましたが
私の誕生日は昭和51年1月2日、西暦だと1976年1月2日の0時50分生まれ。

私が生まれた日は、旧暦だと昭和五十年十二月一日
新月の晩、日付変わって二日の零時五十分ということになりますので
今夜で旧暦でも年を一つ重ねるわけで、全てに感謝する日なのです。

暦は面白いですね。
西暦だと1976年1月2日生まれの自分は干支が辰年。
しかし、旧暦だと昭和五十年十二月二日になるので卯年。
干支はそもそも旧暦で数えるのがルーツになるようなので
私は卯年なのでしょうか?

また生まれた時間が0時50分なので、日付が翌日に変わりますが
旧暦だと日付変更の捉え方はいくつかの説があるようです。
一、子の刻(23時-1時)から翌日とする説。
二、丑の刻(1時-3時)から翌日とする説。
三、寅の刻(3時-5時)から翌日とする説。
四、朝の6時より翌朝6時までを一日とする説。

それぞれ根拠はあるようで
一の説は、十二支と同じく、子丑寅卯辰巳・・と数える一番最初の
子の刻(23時-1時)から翌日になるという考え方のようです。
二の説は、古代中国においての日付変更の時刻だったようです。
三の説は、明治時代以前までの日本における日付変更の時刻だったようで
「寅」は「螾」(いん:「動く」の意味)で、春が来て草木が生ずる状態を表しているとされ
一日が動き始めるのは寅の刻と考えられ、寅の刻が日付変更時刻になったようです。
それにちなんでか、旧暦では一月を寅の月と呼ぶそうです。
四の説は、日の出が一日の始まりと考えられ、季節によって日の出時刻は
変わりますが、平均をとって6時としたようです。

自分の干支が卯年なのか辰年なのか
生まれた日付は、一日なのか二日なのか。
どれが正解かはよくわからないですが、生まれた日付と時間と場所が
こういうことを知りたくなるきっかけになったわけですから
なかなか面白い日時に日本に生まれたんだなと感慨深くなります。

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今日の一冊
「旧暦で読み解く日本の習わし」
二十四節七十二候の日本人の暮らしの話や
平安時代の貴族が日々の暦によってかなり窮屈に過ごしてた話
戦国時代、現実主義の織田信長も暦を考慮し易者を雇ってた話
明治になってグレゴリオ暦(西暦)に改暦するに至った裏話など。
現在の日々の暮らしの参考にもなり、とても面白い本です。